滅茶(めっちゃ)!

 自分で気になりながら、なかなか直せない言葉に「めっちゃ」があります。以前はそんなに使っていなかったように思うのですが、最近使っている自分にハッとします。年齢的にも、立場的にもあまり好ましいとは思っていませんが、つい出てしまいます。「とても」「とっても」と心の中で練習しながら、児童たちの作品や発表を見ているときに「めっちゃいいね!」と言ってしまうのです。

 関西出身の方が使ってるのは多く耳にしましたし、若者言葉だと思っていました。色々調べてみると、「滅茶」は「無茶苦茶」で使われる「無茶」が変化したものではないかという説明がありました。諸説ある中で「無茶」は仏教用語の「無作」から変化したそうで、自然のまま、ありのままに身を任せるとの意味。また、お客様にお茶を出さないことを意味し、苦いお茶「苦茶」と一緒になって、道理に合わない、失礼に当たる意味合いになったようです。しかし、言葉は使われるうちに変化します。料理やデザートなどが美味しい時、着ているものや作ったものが素晴らしい時に良い意味として使われます。しかし私は、なるべく使わないように「一生懸命」頑張ります。「あ~、めっちゃ疲れた!」とは言いません。

2025年1月23日(木) 校長  清水勝幸


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