冒険(待降節のお話4)

各学年の探究は、ユニット5に入ってきました。午後、6年生の探究をのぞいてきました。教科の枠をこえたテーマはWhere we are in place and time.セントラルアイデアは「人間は冒険を繰り返し自らの生き方を豊かにする」 四人の担任団が、一人ひとり自分が歩んできた冒険を話してくれました。人生の岐路に立った時、自分は何を選んできたか。先生という仕事は、ここまで自分の人生をさらけ出して、児童に呼びかけなければならないのかと。だからでしょうか、話す先生は、照れながらもちょっと嬉しそうでした。聞く6年生の皆さんも、楽しそうな中にも真剣でした。

 私は、時々思うことがあります。神様は私たち一人ひとりに多くのお恵みを与えてくださいました。しかし、神様はそのお恵みをすべて示すのではなく、私たち自身に探し求めていくように創られたのです。自分自身にどのような可能性があるのでしょうか。私たちは、試行錯誤しながら自分に与えられた可能性を求めていかなければなりません。喜びと苦しみが繰り返される日常の中で、自分自身の存在をありのままに受け入れることの難しさは、多くの人が感じていると思います。また、日本の伝統的な教えとして「他者への慈しみと、自己に対する厳しさ」があります。自分よりは他者なのです。ただ、忘れてはならないことに、他者を愛するためにはありのままの自分を認め受け入れることが、大きな条件となるのです。神様から与えられた多くのお恵みを、やさしい気持ちで見つめることが必要なのかもしれません。私たちは、神様のもとに帰る時まで、冒険の日々が続くのです。

2024年12月6日(金)  校長  清水勝幸


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