見守られているのです!

 職員朝礼が終わり、先生方がクラスに向かおうとしている頃、職員室の前のソファーに、一人の児童が泣きながら座っていました。そして、児童の世話をしている数人の先生の横に優しそうな女性の方が立っておられるのです。バスの中で転んで怪我をした児童を手当てしてくれた上に、学校まで送り届けてくれたとのこと。お礼を言わなければと挨拶しようとしたその時、「ごきげんよう。H・Oの母です。お久しぶりです」なんと十年ほど前に聖ヨゼフ学園高等学校を卒業したH・Oさんのお母様ではないですか。鶴見区内の小学校にお勤めになられているそうです。ご主人(H・Oさんのお父さん)も学校の校長先生でした。私と同じカツユキさん。卒業した生徒も素敵でしたが、お父さんも素敵でした。ユーモアがあり誰に対しても笑顔で誠実な方でした。(今は海外の日本人学校で校長先生をしているそうです)

 夕方、「怪我した児童のことが気になって来てしまいました」とOさん。児童の様子を担任の先生から報告してもらい、お礼を言ってお見送りしようとしたときに「バスの中で私の隣にいた菊名病院の看護師さんも一緒に手当てしてくれました。怪我されたのはかわいそうだったけど、あのお嬢さん、みんなに見守られているんですよね」と、さりげない一言。ありがたいことです。児童も学校も、多くの皆さまに見守られているのです。Oさん、菊名病院の看護師さん、本当にありがとうございました。

2024年11月20日(水)  校長  清水勝幸

 


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