呟くと何かが起こる!
午後の長い会議が終わり職員室に戻ると、教頭先生がつぶやいた。「この学校に剝製(はくせい)なんてないですよね。」顔をこちらに向けることもなく静かにつぶやいた。「鹿の剝製だったらありますよ」と私。予想外の展開にびっくりの教頭先生。法人に電話して確認したところ、乾燥して保管に適している地下の「書庫」にしまってあるとのこと。図工科のS先生と教頭先生と私の3人で書庫まで。突き当りの一角に布で大切にくるまれた鹿の剥製が置かれてありました。剥製が苦手な私は、一定の距離を取りながら、ドアを抑えるのが精いっぱいです。でも、理科科の教頭先生と児童のためなら全力投球のS先生は、二人がかりで大きな角と頭部を抱えて図工室まで運んでくれました。
10月に動物園への校外学習を予定している3年生の図工。その練習にと校内にある剥製を探していたようです。理科室の「白冠(ハッカン)」と「ウミガメ」の横に「鹿」が並びます。スケッチの練習には十分でしょう。教頭先生の何気ないつぶやきが、思わぬ展開に。そもそも鹿の剥製は、学園創立当初からお世話になった恩人からの寄贈品です。展示する場所を検討する間、大切に保管されていました。やっと活躍できます。思ったことをつぶやくと、何かが起こります。
2024年9月30日(月) 校長 清水勝幸
こんな感じの剥製たちです。
カテゴリ: 校長日誌|投稿時刻:2024年9月30日