祈る!

 祈りとは、「神様への願い事だけではなく、願いながらも最終的には神様にお任せすること」と自分では思ってきました。私たちは様々な機会に祈ることがあります。学校では、「主の祈り」「アヴェ・マリア」「詠唱」を毎日唱えますし、親戚の法事に参列したときなどは「南無阿弥陀仏」を繰り返し唱えます。

 このような決まったお祈りだけではなく、心の底から湧き出る願いを、「目には見えない存在」に語り掛けるお祈りもあります。それが神様であったり、仏様であったり、太陽や月のような自然界のものであったりします。いづれも、私たち自身の力ではどうにもならない事柄を、助けて欲しいと願うのです。当然のように、祈った通りにはならないこともいっぱいあります。もしかしたらそちらの方がはるかに多いかもしれません。それでも私たちは祈ります。遠い昔、がんを宣告され、入院しなければならないことを生徒や同僚に告げた時、多くの皆さんにお祈りしていただきました。大きな祈りの力を感じた時でした。しかし、静かに振り返ると、私たちは生まれた時から、親を含めた多くの人の祈りに支えられて生きています。祈ったり、祈られたり、そのような日々の生活の中に、大切な愛があるのかもしれません。今日は(今日も)大切な人のために祈りたい。

2024年7月2日(火) 校長 清水勝幸



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