思いと言葉

 日頃から、言葉の大切さについてお伝えしております。日々の言葉はやがて習慣になり、自分の思いとなって行動につながります。相手を思いやる言葉、丁寧な言葉は自分だけでなく周りを穏やかに、そして幸せにします。話す言葉はとっても大切なのです。と同時に、聞く方も気を付けなければなりません。言葉だけが独り歩きしないように、その言葉の背景にも思いを馳せなければならないからです。

 なぜ、突然このようなことを書くかと言いますと、最近、ことば、時に感情的な言語がお互いを傷つけあうことがありました。お互いに正論をぶつけ合うと、心が痛くなり敏感になるのです。吉野弘さんの「祝婚歌」の一部を書きます。自分自身も、常に意識していることです。実行は難しいのですが、意識することが大切です。

  互いに非難することがあっても  非難できる資格が自分にあったかどうか  

  あとで疑わしくなるほうがいい  正しいことを言うときは  少しひかえめにするほうがいい 

  正しいことを言うときは 相手を傷つけやすいものだと  気づいているほうがいい 

 「祝婚歌」より 吉野弘(一部抜粋) 

2024年6月17日(月) 校長 清水勝幸



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