彼らの辞書には「忖度」という文字はない!

 校長という立場は、知らないうちに多くの人に気を使っていただき、様々な忖度の中でうまく回っているということを、改めて感じました。気を引き締め、物事の本質をしっかりと見抜き、誠実に対応していかなければ。

 今日の3・4時間目、急遽、宗教の授業を担当することになりました。小学校での初めての授業です。テーマは「イエス様って誰?」30年近く宗教を教えてきたわけですから、臨時の一時間くらい大丈夫!甘かった。授業の最初に「黙想」から入っていこうと思いましたが、私のそんな思いは一瞬で玉砕。何か言葉を発すると、即座に十数人の手が上がり、一人に答えると、その答えに対する質問の手が上がる。強い好奇心とまっすぐな自己主張、限りなく続く質問の嵐。初等教育をなめていた。低学年への授業の進め方を真剣に学ばなければ。

 長い間、高校3年生を担当していた私の授業、もしかしたら生徒たちの心優しい思いやりの上に成り立っていたのかも。今日の授業で痛感しました。「彼らの辞書には「忖度」という文字はない」そもそも、彼らは忖度ということも知らないし、知る必要もないのかも。いつか児童全員を引き付けられる授業をしなければ。

2024年5月27日(月) 校長 清水勝幸



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