声に出す。
三年ぶりの現場復帰には、いくつかの障害がありました。自分だけが思っていることかもしれませんが、上手に話せません。活舌が悪いのです。特に声に出す第一声が思うようになりません。詰まってしまうような、震えるような感覚です。話し始めればそれほど気になりませんが、教員朝礼などの挨拶の時に感じます。教職から離れて数か月たったころ、まだコロナ禍で、思うように人と会うことができない日々が続いていたころ、活舌が悪くなっていくことに抗おうと、音読を始めました。最初の数週間は物語を音読したり、山頭火や立原道造の歌を読み上げたりしました。ある日、理事会で平松学園長神父様に話したら、福音書の朗読が良いのではとアドバイスをいただき、それから2年間、毎日聖書を音読しています。福音書を活舌のリハビリに使うのはいかがなものかとご指摘を受けそうですが、毎日続けると良いこともあります。黙読でなく声に出すことによって、耳を通して内容が入ってきます。肝心の活舌にはそれほど結果は出ていませんが、声に出す、読み上げる試みはしばらく続けていくつもりです。皆さんも聖書の音読、いかがですか。 2024年4月16日(火) 校長 清水勝幸
カテゴリ: 校長日誌|投稿時刻:2024年4月16日