校長より ~創立記念日に感謝します~

 聖歌を歌い、心静かに胸の前で手を合わせ、主の祈りを唱える子どもたちの姿が毎朝あります。初代校長勝野巌神父様は、「主の祈り(主禱文)」について、次のようなお言葉を残されています。『この祈りの中に使われている言葉は、簡単ではありますが、その意味は広く、深いものであります』(『み教えの道』より)と。お祈りは言葉だけではなく、一日の行動の始まりです。時代が移り、学園を取り巻く状況が変化したとしても、変わらず続く子どもたちの姿です。

本日は聖ヨゼフ学園の創立記念日でした。式典とみことばの祭儀をオンラインで行いました。1953年の設立から68年目を迎えます。2月5日は、勝野巌神父様の霊名(洗礼名)聖ペトロ・バプチスタ・ブラスケスの記念日です。この記念日を創立記念の日としました。聖ペトロ・バプチスタ・ブラスケスは、1597年2月5日に豊臣秀吉の命令によって長崎で十字架上の刑に処せられた日本二十六聖殉教者の一人です。勝野巌神父様は、いつも喜びを持ち、心から笑っていられる学園を目指されていたと聞きます。創立の理念を引き継ぎながら、未来を生きる子どもたちのために最適な教育を実践してまいります。今日のこの日、聖ヨゼフ学園小学校の創立に関わり、歴史をつくり、今日をお支えくださっておられる学園の多くの関係者の方々に、心より感謝申し上げます。

緊急事態宣言が発令された中で三学期がスタートし、一ヵ月が経過しました。学校は通常体制とし、手洗い、うがい、手指消毒、マスクの着用など、感染防止を徹底して授業を進めています。児童は、自分のことだけではなく周りの人のことを考え、これまで以上に感染防止意識を高く持ち行動しています。それは、自分や家族の命を守り、お友だちの命を守り、学校を守ることに繋がると理解している現れです。まさに『この世の様々な問題を他人事にせず、自らの課題として積極的に捉え、人々の真の平和と幸福を創り出す』人の姿です。

緊急事態宣言は3月7日まで延長となりました。日本国内はもちろん世界的にも感染症の拡大が続き、予断を許しません。学期末、年度末の大事なこの時期に、児童の健康と安全、命を守るための対策は、徹底して行ってまいります。ご家庭での対応に悩まれていらっしゃることもおありかと思いますが、十分な休養とバランスのとれた栄養を摂ることも対策と報じられています。健康チェックカードによる検温と健康観察を引き続き行っていただき、今後の学校運営へのご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。今は、「ごきげんよう」とマスク越しの笑顔半分で挨拶をしています。この状況が収束し、元気に、大きな笑顔で「ごきげんよう」と挨拶ができる日を待ち望みます。

今後の状況変化に応じた対応の変更については、メールまたはホームページ上でお知らせさせていただきます。

創立記念日に感謝と祈りをこめて

2021年2月5日

学校法人アトンメント会

聖ヨゼフ学園小学校

校長 荒屋勝寿


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