中2修養会
10月27日火曜日、中2の修養会が行われました。今年度はたくさんの行事が中止となっており、この修養会は中2の生徒にとって久しぶりの行事でした。
山内保憲神父様はとても明るいお人柄で、生徒たちからは終始笑い声が上がっていました。
第1講話で、神父様は、私たちが思い込みにとらわれていることを指摘され、過ぎ去ったことやまだ起きていないことに固執せず、今を大切にすることが大事であると教えてくださいました。
第2講話では、何かができるかどうかは、その人の素晴らしさとは何の関わりもないことを述べられ、更に「人を裁くな。そうすれば、あなたがたも裁かれることがない」(ルカによる福音書6章37~38節)という聖句を引用して、人と自分を比べ、見えていることだけに一喜一憂していては、自分本来の素晴らしさが見えなくなることを説かれました。
そして、嫌なことや思い通りにいかないことがあるときには、静かに目を閉じ、自分の体が動いていること、自分が愛を受け取っていることを感じるひと時を持つように、そうすれば自然と感謝の念が湧いてくるはずであるからとお話されました。
第3講話は、「私たちはいずれ老い、弱るが、それは嫌なことだろうか。」という問いから始まりました。神父様は、次のようにお話をしてくださいました。
失うこと、奪われることに対して、私たちは恐れを感じるが、自分の持つものをすべて与えつくして消えていこうとする直前の輝きこそ、本当の輝きである。死に近づいていくことは痛みや苦しみを伴うが、だからこそ、より強く愛を感じられるのである。
講話のあとはミサに与り、静かに祈る時間を持ちました。
最後に、修養会係が学年を代表して、神父様にご挨拶しました。
修養会後 生徒のノートから
・お話全体を聞き終えて、神父様が最初にお話されていた「今」を大切にすることが、全てにつながっていくのかなと思った。「今」を精一杯楽しんだり頑張ったりすれば、必ず未来は良い方向へ行くと考えた。将来、神父様がお話されていた「人間にとって一番輝いている時」を気持ちよく迎えられるよう、今日のお話を心に留めて生活していきたい。
・最初に、「死に近づく姿は最も美しい姿だ」と聞いて、すごくびっくりしたけれど、神父様のお話を聞いて納得したし、ガンで亡くなった方々のお話(※)を聞いて、とても温かい気持ちになりました。自分もその時が来たら、最も美しい姿になれるようになりたいです。
※神父様のロザリオは、末期癌の方が死に瀕し、少しずつ力が失われていく中で、最後まで動かすことができた手の力を振り絞り、祈りを込めて作られたものであるというお話。
カテゴリ: 行事|投稿時刻:2020年10月30日