今日の聖書の言葉16
「人よ、何が善であり、主が何をお前に求めておられるかは、お前に告げられている。正義を行い、慈しみを愛し、へりくだって神と共に歩むこと、これである。」旧約聖書 ミカ書6章8節
日本人でミカさんと言えばだいたい女性ですが、この著者は農民の男性です。「神が将来イスラエルの民を救う」という希望を示すため、この神の言葉に従えばよいのであると預言しました。
それでは、現代の私たちはこの言葉をどのように受けとめればよいのでしょうか。神が私に求めているもの。人間は誰一人として同じ人は存在しません。神様は一人一人に違う使命、ミッションを与えて下さっています。どんな小さな事でも自分にできる何か、自分にしかできない役割を考えて実行してみること。正義とは自分にとっての満足や利益のことだけでは無く、色々な人の立場になって考えてみること。そこから慈しむ、つまり他者に対する思いやりや愛が生まれます。へりくだるという事は、自分は一人で何もかもまかなっているわけではなく、いつでも周りの人々の助けによって支えられている、さらに神様に守られながら生きている事を実感できればよいのではないでしょうか。
このような状況である中、毎日何か一つでも自分に与えられた能力を生かし、感謝の心を忘れずに、正しい道を歩めるようにしていきたいですね。
2020年4月22日(水) 太田 絵美(宗教教育部 宗教科)
カテゴリ: 宗教的行事|投稿時刻:2020年4月22日