演劇部夏合宿
8月6日から9日まで演劇部・ESSと合同で、静岡県にて合宿を行いました。
演劇部の基礎練習は、ストレッチや腹筋・背筋、発声練習や発音練習など、時間をかけてじっくり行われます。
今年は、歩いて5分ほどのところに港のある、海に面した宿だったので、漁港の前をお借りして朝7時から基礎練習をしました。写真では大変気持ちの良い風景ですが、朝から猛烈な暑さでした。それにも負けず、発声練習や高2が用意してきてくれたワークショップなどで楽しみながら身体を起こした後、朝食をいただきました。
今年の学園祭の作品は土田峰人さん作の『山姥』。動きに慣れるため、浴衣と手作りの布草履で練習しました。洋服とは異なる立ち居振る舞いに苦戦する人も。
上の写真はクライマックスシーンの練習風景。立ち位置や演技の仕方、表情など、一つでも気になるところがあるとすぐに止めて意見を言い合い、再び最初から・・・・・・。納得がいくまで何度も何度もやり直しました。時に厳しい指摘も飛びましたが、全員が根気強く、自分の役について真剣に悩み考えて取り組みました。
合宿中は台風の影響が心配されましたが、幸いお天気が続き、この日も絶好の撮影日和。というわけで、いろいろなポーズで撮ってみました演劇部。
高2のふたりのパワーに吹っ飛ぶ部員たち! 舞台では、山姥の不思議な力で、人々が吹っ飛ぶシーンがあります。まるで本当に何かの力が働いているような見事な演技を、本番で観ていただきたいです。
最後の夜は、お待ちかねの親睦会。演劇部の親睦会は毎年とても凝っていて、参加はもちろん、見ているだけでもおもしろいゲームを用意してきてくれます。今年はその中から、「顔に貼った付箋を、表情筋を動かしてはがす」という演劇部ならではのゲームに、顧問のふたりも参戦しました。
最終日は、通し練習を行いました。まだ練習が必要な部分はあるものの、迫真の演技に引き込まれて、お芝居を観るというよりも、目の前で起きた出来事を、固唾をのんで見守るような気分で見ていました。言葉の上に心がのった台詞は、つくりものではなくなり、強いメッセージとなって訴えかけてくることを感じました。
合宿では、毎晩ミーティングを行いますが、今年は素敵な時間がありました。その日、がんばっていた人や輝いていた人へのメッセージを付箋に書いて缶に入れ、ミーティングの最後に読み上げるのです。メッセージの書き手は誰だか分かりません。自分のことを誰かが見ていて、「がんばってたね!」と言ってくれるのです。演劇部の活動は楽しいことだけではありませんが、お互いに励まし合い、創る難しさをみんなで楽しもうという精神がそこにあるように思いました。
本番まであと約一ヶ月。どうぞ舞台をお楽しみに、ぜひ学園祭に観にいらしてください。
カテゴリ: 教室より|投稿時刻:2019年8月20日