2019校内英語弁論大会

 6月21日(金)、三名のジャッジの先生方をお迎えして、校内英語弁論大会を開催いたしました。例年通り、午前中に高校生の部、午後に中学生の部が行われました。

 高1・高2のスピーチは、出場者が自ら決めたトピックについて原稿を完成させ、発表の練習を経て本番となります。今年度はゴールデンウィークが十連休だったため、出場者決定から原稿提出までの期間に休日が多く、担当の教員とのやり取りやネイティブ教員との発音練習の時間がうまく取れないなど、例年にはない苦労がありました。また、体育祭や中間テストなどの行事の準備も同様に例年より時間が取れず、慌ただしい日々が続く中、出場者たちはよく努力して原稿を完成させたと思います。

 今年の出場者たちはひとりひとりに他者には見られない際だった良い面があり、リハーサルの後、「本番では自分の良さを精一杯輝かせてほしい」と助言しました。その助言を受け、発表当日はひとりひとりが今までで最高のスピーチを披露したと思います。スピーチの中に出場生徒の「英語力の伸び」を感じるとともに、人としての「成長」を感じた行事となりました。

 また、高3の即興スピーチでは、前日に与えられたトピック(話題)について一晩で書き上げたとは思えない、内容の濃いスピーチを聞くことができました。今年度の高3生は、アドバンスト・イングリッシュコースの第一期生であり、これまでに自分の意見を書くこととそれを発表することを何度も経験してきました。当日の発表では、その経験が生徒たちに落ち着きや自信を与えていました。全員が堂々としており、自分の考えを伝えたいという熱意が感じられました。また、他の教員から「高3生はみな自分の意見を伝えることを楽しんでいるように見えた」という言葉を得たことは、生徒たちにとって大きな喜びとなりました。

 午後の中学生の部には各学年から十名の生徒が出場し、複数ある課題文の中から自分が選んだ文章を暗唱しました。出場者は各自で練習を積み、教員にチェックを受けることになっているのですが、当日が近づくにつれ、アトリウムはチェックを受ける生徒たちの熱気に包まれていきました。その熱意が本番で最高潮となり、今年は審査員の先生方から「出場者のやる気や熱意といったものがすごかった」とお褒めの言葉をいただきました。

 人前で話す、何かについて発表をするということは簡単なことではありません。どんなに練習をしても失敗するかもしれないという不安と戦わなくてはならないからです。しかし、それを通して得られるものは単に英語力、表現力を超えた大きなものです。来年度もより多くの生徒達が出場者オーディションに参加し、この英語弁論大会を通して英語力を高めるとともに、自己の内面も磨いてほしいと願っています。  

〈結果〉

中1の部    第1位 新井 萌菜美  第2位 藤原 嘉子  第3位 山根 沙弥香

中2の部    第1位 本山 藍    第2位 齋藤 英   第3位 千野 ひとみ

中3の部    第1位 野澤 舞桜   第2位 倉谷 凜   第3位 臼井 りの

高1・2の部  第1位 恒川 雛乃   第2位 古川 咲希  第3位 新川 智美

高3の部    第1位 西村 友希   第2位 冨田 菜摘  第3位 大畑 侑貴子

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