中1 誘導体験
中学1年生の総合的な学習の時間は「共に生きる」をテーマに取り組んでいます。
12月3日(月) には、鶴見ブラインドメイト「ワルツ」の皆さんのご協力を得て、視覚障害について学びました。
はじめに教えてくださったことは、視覚障害の方の見え方についてでした。生徒たちは、視覚障害者は全く何も見えないと思っていたようですが、全く何も見えない人もいれば、視野の一部が見えない人や明るさだけをぼんやりと感じる人もいるのだそうです。手で視界を遮って見え方を再現するなど、わかりやすく教えてくださいました。
そのあと、2人組になって1人がアイマスクをつけて目を見えない状態にして、もう1人が曲がり角や階段を教えながら一緒に歩く「誘導」を体験しました。アイマスクをすると、思っていた以上に真っ暗だったようで、はじめは誘導してくれる友達にしがみつくようにして進んでいる生徒もいました。特に怖かったのが、階段だそうです。誘導する生徒は階段の前に来ると真剣な顔になり、優しく手すりをつかませてあげたり、「あと〇〇段だよ」「ここで階段は終わりだよ」などと、丁寧に教えていました。
そのあと、「ワルツ」の方が行っている、音声訳・点訳などの活動内容についてお話してくださいました。また、ジャムのビンの点字や牛乳パックの切り欠きなど、私たちの身の回りにある表示について教えてくださいました。最後に、街で私たちが気をつけなければならないことや、視覚障害の方への声のかけ方について教えてくださいました。
拡大写本
点訳された本に、触らせていただいています
ブラインドテーブルテニスのボールや、点字表記もあるトランプを見ています
白杖を持って歩きました
生徒は、この体験をしたことで「普段私たちは気にならない駅のホームや階段が、視覚障害者にとってはものすごく危険なもので、いつもどきどきしながら生活しているとわかりました。」と、今まで気づいていなかったことに思いを巡らせたり、「一言声をかけてもらうだけで安心できたので、私も勇気を出して声をかけたいと思いました。」、「自分で思った以上に全盲の方や見えづらい人はとても大変だと感じ、『自分のできる限りのことをしよう!』と学ぶことができました。」と、自分ができることについて考えることができたようです。
カテゴリ: 教室より|投稿時刻:2018年12月10日