高1 世界史A パレスチナ問題を考える

現代史を中心とした世界史Aの授業では、後期から「主体的な学習」をテーマに、現代社会の諸問題について学びます。

今回は、パレスチナの問題を「イスラエル」「PLO」「ハマス」の3つの立場に分かれて考察する、グループワークを行いました。

まずはそれぞれの立場を定義付けすることから始めます。調べる際には新聞記事のデータベースなどを使います。

図書館司書の先生から、データベースの調べ方や有効的な使用方法を教えていただきました。

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次に、それぞれの立場が支持される理由、お互いをどう見ているか関係性を調べました。

新聞記事から読み取った事実を集めて結論を導き出し、グループで共有・発表します。

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ワークシートに書き込んでいくと、矛盾点やそれぞれの立場に「本音」と「建前」があることにも気づいていきます。

それをもとに、各立場から今後の進む方向を考察し、発表してもらいました。

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最初はこれまでの複雑な中東関係を理解するだけでも苦戦していましたが、

回数を重ねるごとに「集めた情報をもとに、自分で考える」力がついてきたようでした。

《授業後の感想》

・3つの立場のそれぞれの主張を知った今、この問題の複雑さがやっと理解できました。彼らも互いを「人間同士」と分かりながらも協力できないのは、それぞれに主張があり、精神的肉体的に負った傷があるからだと思います。お互いに傷つけたくなくても傷つけ合って、現在の構図ができたのだと思います。平和な日本に暮らす私には、彼らの心情をくっきりと理解することが難しいです。ですが、先進国である私たちが、この問題をしっかり理解していくことが大切だと思います。

・この問題について調べたことで、お互いの攻撃の残酷さや、真っ向から衝突する主張にとても衝撃を受けました。どの立場も一つの集団としてみると、いつまで争っているんだ、と他人事のように思ってしまったりするけれど、実際に攻撃を受けているのは政権のトップでもテロ組織のリーダーでもなく、罪のない民衆たちであると思うと心が痛くなります。

・調べれば調べるほど事件が出てきて、その事件の裏にはまた事件・・・と混乱したし、被害を見て悲しくなりました。お互いが平和共存していきたいという思いはあると思うので、そのために利害調節をすればいいのだろうけど、それが至極難しいことであって、この授業を終えたあとも、私には解決法が全くわからなくてもやもやしています。でも、「相手の痛みを分かり合える」ことができたら、涙がでるほど素晴らしいことだと思うし・・・どうすればいいですか!!


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