キリスト教一致祈祷週間と創立記念行事
~お昼のお祈りから~
教会では毎年、1/18~25の期間を「キリスト教一致祈祷週間」と定め、カトリック教会、プロテスタント教会が共にお祈りを捧げています。長いキリスト教の歴史の中では、16世紀のヨーロッパをはじめとした宗教改革が起こり、その後も民族紛争や政治的な問題により、教会に分裂や混乱が起こりました。
20世紀になり、キリスト教の教会の再一致を求めて活動した人物がいました。聖ヨゼフ学園の創立母体である修道会、アトンメントのフランシスコ会を設立した、ポール・ワトソン神父様です。「アトンメント(和解と一致)」のもとに祈りを捧げ、この活動は1916年以降に様々な国へと広がっていきました。現在ではたくさんの国々で、再一致のための大切なお祈りの期間とされ、日本各地においても集会が行われ、ローマの教皇様も全世界へと呼びかけていらっしゃいます。
私たちも「教会や世界中の平和な一致」を祈りながら、自分との関わりのあるすべての人々、仲の良い友だちや家族だけでなく、少し苦手だな...あまり仲良くないかも...許したくないな...と思う人のことも含めて、ぜひこの期間に「和解や一致」ができるよう、みなで心を合わせお祈りしましょう。
今から114年前にアトンメントの祈りを捧げたポール・ワトソン神父様、そしてその使命を受けて日本で初代校長として68年前から学園の礎を築かれた勝野巌神父様、その思いを胸に受け継いでいく学園関係者と児童・生徒のみなさん。すべての方々とともに今の聖ヨゼフ学園があるということを改めて感じた今日の創立記念行事(本来の創立記念日は2月5日です)でした。
2月1日より中学入試。2月10日より高校入試がスタートします。まだ見ぬ未来のヨゼフ生のみなさん、お待ちしております。
2022年1月28日(金)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 多田信哉