この3週間③「待つ」
11月28日(日)より待降節が始まりました。教会では1年の始まりとなります。聖ヨゼフ学園においても馬小屋やツリーを飾り、12月25日のイエスさまのご降誕を待つばかりとなっています。実は聖ヨゼフ学園の馬小屋にはすでにイエスさまが誕生されています。これは学校の終業が25日よりも早く、多くの生徒がイエスさまを見ることなくクリスマスを迎えてしまうの心苦しく思っているからです。飼い葉おけのイエスさまをみつめるヨセフさま、マリアさま、3人の博士、動物たちのまなざしもふくめて、今一度、馬小屋(プレゼピオ)をじっくりと見て欲しいものです。
さて、そのヨセフさま。昨年12月8日~2021年12月8日まで「ヨセフ年」でした。教皇フランシスコは使徒的書簡「パトリス・コルデ」(父親の心で)の中にて、聖ヨセフは「執り成しの人、苦難の時に支え、導いてくれる人」だと記されていました。この一年私たち聖ヨゼフ学園はいかがだったでしょうか。
「聖ヨゼフ学園はいつ来ても温かさを感じます」と、先日、中学受験希望の保護者の方が仰られました。これは来校される多くの方々が口にされます。もちろん児童・生徒そして先生方がその温かさを持っているのですが、「何も言わなくても、いつどんな時でも優しく見守る、受け入れる、そして導く」というヨセフさまの「不言実行」が聖ヨゼフ学園には脈々と受け継がれているのかもしれません。正面玄関で、優しいまなざしでマリアさまとイエスさまを見守り、そして来校する方々を迎えているかのようなヨセフさまをみて、そのようなことを感じました。
2021年12月19日 聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 多田信哉
今日のアドベントカレンダー あと6日
馬小屋(プレゼピオ) 卒業生からの寄贈です
正面玄関の聖家族 ヨセフさまの温かいまなざし