暗闇の中で
校長室は正門から入って校庭をはさんだところにあります。だから、児童・生徒の登下校の風景や児童の校庭遊びの様子が自然と目に耳に入ってきます。また、いつも最終下校の17:30頃になると、ぎりぎりの時間までクラブや委員会活動をおこなっていた生徒が週番のカウントダウンの声が響き渡る中、正門を目指して駆け抜けていくのも知っています。今の時期、外は真っ暗ですのでその様子を「見る」というより「聞く」になるのですが、それでも今日も「いつもと同じだなぁ、みんなおつかれさま」と微笑ましく思っていました。ところが、そのあとが今日はちょっと違いました。しばらくすると暗い校庭の方からざわつく声が聞こえてくるのです。最終下校後は19:00まで開設している学習室に向かう生徒がいるため、その生徒たちで何かあったのかな、と思いふと校庭をみると、そこには何と行列が...。そして上を見ている生徒と行列の先には望遠鏡。そう、今日は日本全体でみられる140年ぶりの皆既月食。時間は18:00過ぎ。理科科のI先生が準備してくれたのです。学習室の生徒や小学校の児童、教員、偶然来校していた卒業生も交えて、思いもかけず聖ヨゼフ学園天体ショーを楽しむことができました。みなさんで共有できたこの時間に感謝です。
2021年11月19日(金)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 多田信哉
その「時」を待つ 望遠鏡と生徒と先生方
矢印の先に皆既月食中の月があるのですが、見えません...
先生方からのご提供 神秘的! あと少し 地球ガンバレ!