1年と2泊3日で気付いたこと
10月13日~15日まで中学3年生とともにブリティッシュヒルズ宿泊研修に行ってきました。予定では中学2年生での実施だったのですが、コロナ禍の影響で一年間延期した行事です。初めての宿泊行事、そして新型コロナの感染の恐れ、そもそもオールイングリッシュで3日間過ごせるのか、といった出発前の心配はどこ吹く風、精一杯できることにチャレンジし、仲間やスタッフ、先生方や家族への感謝を忘れずに、それぞれが充実した2泊3日を過ごしていました。
今回の宿泊行事、そして普段の生徒の様子から改めて思ったことが一点あります。それは「学びを止めない」という言葉についてです。学校はこの言葉を受けて、登校できない時でも課題配布やオンライン授業など、でき得ることをおこなってきました。ただ、それは私たち大人の「勉強」という考え方に基づいた「学びを止めない」であったのかもしれません。もし学校の授業がなくなって、子どもたちが「何をしたらわからない」という状況にあったのならば、それは私たちが子どもの「学び」の機会を奪ってしまっていた可能性すらあります。けれども実際には、子どもたちはその時その時の状況に応じて柔軟に対応します。しかも、ちゃんと周りのことや後のことも考えて行動します。自分の経験値と異なることに出会えば、興味関心を持ちます。わざわざ言われなくとも「学び」を止めてなどいないのです。
ブリティッシュヒルズでは、校長の出番はほとんどありません。私はただただ生徒のキラキラとした「学ぶ姿」を眺めていました。生徒たちは、英語のプログラムだけでなく、日々変わる自然環境、食文化や習慣の違いや建造物への疑問、スタッフとのコミュニケーション、仲間との他愛のない会話、などなどすべてにおいて興味を持っていました。1年と2泊3日経って、生徒たちは「学びなんて止まってない」ということに改めて気が付きました。
2021年10月18日(月)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 多田信哉
ブリティッシュヒルズの入口 気温12℃ 霧の中
チェックインの様子 英語に頷く生徒 私は?
フリータイムをジムで過ごす元気なみなさん
2日目の朝 昨日の霧はどこに? 一気に英国の雰囲気
オリエンテーリングについていく very tired...
途中にあった陸軍のバンカー 監視台のことかな
午後の授業 パスポートを持って入国します
最終日 アクティビティの一つ ジェルキャンドル
修了証が一人ひとりに手渡され卒業です
マナーハウス前 出発時には祝福の鐘が鳴り響きました