祈り
このお盆の時期、夏とは思えないような天候が続きました。そして今も西日本や東日本など全国各地で梅雨末期のような線状降水帯が次から次へと発生しています。また、新型コロナ感染症も拡大の一途にあり、デルタ株やラムダ株といった変異株が猛威をふるっているように思います。河川氾濫や土砂災害によって罹災された皆さま、また新型コロナに罹患され今なお苦しんでいらっしゃる皆さまのことを考えると、本当に心が痛みます。どうかどうか皆さまが一日も早く平穏に暮らせる日が来ますようにと願うばかりです。今私にできることは多くはありません。自然界の摂理においては、私を含め人は無力になってしまうのだと痛感します。ただその中でできること、それは「祈ること」かと。「祈ること」で、隣人となり、実際に隣人のために自分たちのできる行動が見えてくるように思います。現在、聖ヨゼフ学園では8月16日より8月31日までクラブ・委員会やクラス活動、補習等を休止しています。このような中、自身の安全を守るとともに、少しでもつらい思いをなさっている皆さまに「祈り」を通じて寄り添えられたらと思います。
2021年8月18日(水)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 多田信哉
雲の切れ間から久しぶりの青空 正午にアンジェラスの鐘が平和を奏でてくれます