8月の終わりといえば①

私が運動部の顧問をやっていた時、8月の終わりは特別な時期でした。姉妹校球技大会と関東地区カトリック校女子球技大会という、各部の生徒にとっても教員にとっても大きな目標となっていた大会があったからです。種目はバスケットボール、バレーボール、卓球の3競技。前者は、白百合学園・湘南白百合学園・函嶺白百合学園・聖ヨゼフ学園の4校が集い1日かけて競い、後者は、関東地区のカトリック校が参加しますので規模も大きくなり、2日間にわたって戦います。大会パンフレットを作成しますので、そこに自分の名前が載ることを励みにしていた生徒もいたほどです。ふだんあまり練習ができない生徒ですが、夏休みというまとまった期間を経て大会に臨み、本気で喜び、本気で悔しさを経験し、さらにたくましく成長していきます。だから生徒にとっても8月の終わりは特別な時期だったと思います。残念ながら昨年に引き続き、新型コロナウィルス感染症拡大によって両大会とも中止となってしまいました。準備して下さっていた学校関係者や先生方、そして生徒たちの悔しさは計り知れません。そして、今までとは異なる8月の終わりが2年続いてしまいました。でも立ち上がる。困難が続いているここで諦めたら、8月の終わりという特別な思いを持つこともできなくなってしまう。辛いけど来年こそは、という強い気持ちを持ってその思いを繋いでいく。それができるのは、今8月の終わりを何も活動できず過ごしている生徒と私たち教員であり、そして責務でもあるような気がします。

2021年8月27日(金)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 多田信哉

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誰もいない第2アリーナ 姉妹校球技大会バレーボール会場の予定でした

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