魔法の言葉
聖ヨゼフ学園では毎日お昼に全校放送でお祈りをしています。聖句を聞くこともありますが、時には先生方がつくったお祈りもあり、そこには大変熱い思いが込められています。今日は、昨日7月6日のお祈りの意向を紹介します。
皆さんは緊張したとき、どのように緊張をほぐしていますか?
私は大学生のころ、たくさんの先生方の前で歌う試験や大きなホールで歌う機会などがありました。そんな時は、どんなに練習していても、いや、たくさん練習すればするほど緊張したものです。
どうにかこの緊張を克服できないかと試行錯誤する中で、私はある「魔法の言葉」を見つけました。
緊張して頭が真っ白になりそうなときには、目を閉じ心を落ち着けて「魔法の言葉」を唱えるのです。そうすると自然と肩の力が抜けて、自分らしく楽しみながら演奏できたものでした。
しかし、この「魔法の言葉」にはひとつ弱点があるのです。それは、自分なりにできるところまで頑張ったぞ! という実感がもてている時にしか効いてくれないということ。「魔法の言葉」を発動するためには、自分を信じられるだけの努力が必要なのでしょう。
さて、明日から中学3年生以上は期末試験、中1,中2は主導型面談の準備が始まります。試験や発表で緊張する場面も多々あると思います。それぞれが自分らしく目標に向かって努力し、自分の頑張りを信じて向き合うことができますよう、心をあわせてお祈りいたしましょう。
この日がお祈りの意向デビューという音楽科のS先生。最後までS先生の「魔法の言葉」って何だろう? いつ発表されるのだろう? と期待していましたが、結局わからず。でも違う。大切なのは「魔法の言葉」の文言ではなく、その姿勢。誰もが持っている自分らしさと自分の努力、そしてそれらを信じて向き合うこと、です。浅はかで未熟な私...。S先生のエピソードを交えたお祈りは、期末試験、生徒主導型面談に向かう生徒たちに「魔法の言葉」となって力強いエールになりました。
2021年7月7日(水)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 多田信哉
放課後のアトリウム 机いっぱいに試験勉強 心の中で応援!
生徒主導型面談に向けた「学びのポートフォリオ」 振り返りが次への学びに繋がる!