解答...そして繋がる
昨日の校長ブログの最後に掲載しました「読めない、書けない、記憶にない(例)」で取り上げた漢字の解答です。
①拐帯 (かいたい) 問題文「義援金を拐帯した職員が逮捕された。」
文章からして残念なことが想像できますが、新明解の国語辞典によると、『「持ち逃げ」の意の漢語的表現。「公金ー」』とありました。よくみれば「拐」は「誘拐」の「拐」でした。
②げいいん馬食 (鯨飲馬食) 問題「(7)馬食」
選択肢が10あるのですが、選ぶのもひと苦労。消去法で残ったのですが漢字が思い浮かばない...。漢字変換ができれば意味は何となくわかります。「鯨飲」は『(クジラが水を飲むように)酒を一度にたくさん飲むこと。』とありました。意味としては暴飲暴食に近いのでしょうか。
③シュツランの誉れ (出藍) 問題文もそのまま
「出藍」は『(元の藍色よりも濃くなる意)その方面ですぐれた能力を持つ先生よりもさらにすぐれた業績を弟子があげること。』調べてみて「あっ!」と。すぐに氷解しました。「青は藍より出でて藍より青し」のことか、と。私が大好きなことわざです。にもかかわらず、恥ずかしながら「出藍」ということばには繋がっていませんでした。
調べていくと、単独で見ていたものごとが、他と繋がっていることに気づかされることがあります。それが知識の広がりであり、今回の私の「出藍」はまさにその例でした。「興味を持つ」「調べる」「振り返る」、学ぶチャンスはどこにでもあります。皆さんにとってこれからもよき学びができますように。
2021年6月12日(土)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 多田信哉
本日のGTECスピーキング試験会場(講堂) 学びを掴む!