忘れない今日という日
聖ヨゼフ学園にはさまざまな空間があります。その一つがアトリウム。2Fの教員室前に広がるスペースです。丸テーブルと椅子がなかった頃は、生徒の恰好の遊び場で、「鬼ごっこ」や「だるまさんがころんだ」などをしていました(今もしていますが...)。それでもたまに机椅子が取り払われる時があります。昨日がその日でした。中学2年生(白バッヂ)が体育祭学年演技の練習場所として利用していたのです。初めての学年演技、なかなかうまくいかないことが多いです。係のみなさんも四苦八苦、演じている自分たちも四苦八苦、でも何だか微笑ましくて、あっという間に先生方がやってきて、ついつい応援してしまう風景のできあがり。中には一緒におどるK先生の姿も。
そして今日、グラウンドで行われた学年演技。中学2年生、拙いなりに昨日よりずっと楽しく踊る姿。そして音楽に合わせて他の学年は手拍子で盛り上げる。ああいいなぁ、これだから体育祭はやめられない。たった一日でアトリウムというステージから羽ばたく生徒たちの姿に、そしてそれをお互いに認め合う生徒たちの姿にただただ感動。
中学3年生(赤バッヂ)も初めての学園演技にもかかわらず堂々としたもの、走り回りながらシャボン玉を飛ばす姿はみんな一緒に踊っているようでした。高校1年生(ピンクバッヂ)、かわいらしさを最後まで貫いて誰もがアニーのようで、明日への希望を感じました。高校2年生(黄色バッヂ)、静にこだわった和と東洋の融合、普段の学園生活とのギャップに大いに驚きました。そして高校3年生(青バッヂ)、静から動、そして再び静に戻るというストーリーは6年間の学園生活に合わせていたかのようでした。
みなさんが、注意に注意を重ねたからこそ開催できた2021年度の体育祭。この2日間はみなさんが作り上げたものです。そんなみなさんを本当に誇りに思います。そして感謝、感謝しかありません。心からありがとう!
2021年5月14日 聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 多田信哉
アトリウム このステージから羽ばたきます!
右端に誘惑のヘビ でも大丈夫 最後に愛は勝つ!