感性を磨く2

 先週の校長日記で、芸術科を中心とした、「感性」を大切にしていきたいと書きました。AIにも勝る、一人ひとりの感性を高めていくためには芸術の力が大切だと思ったからです。今日は中学二年生の国語の授業を紹介させていただきます。

「なりきり!清少納言」掲示板の解説には「『枕草子』の「春はあけぼの・・・・」の段を学び、清少納言になったつもりで、好きな季節について書いてみました。四季それぞれのシーンがイメージできるように、和の伝統色や「をかし」「うつくし」など古語を使う工夫もしています。」と書いてありました。教室前に生徒たちの作品が掲示しています。読みだしたら止まらない何とも言えない味があり、一人ひとりのセンスが光ります。中学2年生って、こんなにも感性、表現力が豊かだったのですね。勝手に2作選ばせていただきました。(本人了解済み)本当は皆さんの作品を紹介したいのです。それくらい素晴らしい!

「夏はたそがれ。夕日に照らされキラキラと光る水面は言うべきにもあらず、波に乗る人影も良し。浜辺に並ぶすいかへ向かい、棒を降る姿、大声を出して協力するのも、いとをかし。すいかに当たる棒と皆の満面の笑み。皆の努力の賜物であるすいかはいとうまし。夜になりて、浴衣を着て、この子と同じ時間、同じ花火を見るのもいとをかし。」B組Kさん

「冬は夕暮れ。バス停から聞こえる学生の声。集まって暖を取るのもをかし。店から流れるクリスマスの音楽は言ふべきにもあらず。町の中からただよっているごちそうの香りもいとをかし。街を彩るイルミネーションが輝く。また、ふと空を見上げた時、ただ一つ、二つなどほのかに光る星もあはれなり。」 A組Sさん。

2020年10月12日(月)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸

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教室前の掲示板に生徒の作品があります。他学年の皆さん、読んでください。

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