感性を磨く
AI(人工知能)は、いつの間にか私たちの生活の中にどんどん入り込んで、知らないうちに快適な日常を提供してくれています。人間の知的な部分や経験値としての蓄積される情報は、確かにAIの専売特許ですし、これからもその活用がますます重要になってくるでしょう。ICTなどの導入はもちろん、様々な教育活動にも無くてはならないものとなってきます。しかし、学校教育の中で、AIの活用以上に磨いていかなければならないものがあります。それは、芸術的な感性です。音楽や美術、書道などの芸術的な感性は、中学・高校の今だからこそ磨くことのできるものではないでしょうか。勿論、芸術に年齢は関係ありません。いつでも、それなりに楽しむことはできます。しかし、若い生徒たちが吸収できる「今」の感性は、限りなく大きな力となって魅力的な個性を形成してくれます。今日の午後、高校一年生の芸術の授業を参観してまいりました。凛とした空気の中で集中して書いている書道、のびやかな歌声を聴かせてくれた音楽選択者、油絵の制作に一人ひとりが没頭して楽しんでいた美術。好きなことって、いつの間にか集中するものなんだと痛感しました。集中している生徒の姿は美しい。
2020年10月9日(金)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸
中学校の書写は国語、高校の書道は芸術となります。
M先生の的確な教えで、見違えるほど上手になります。何よりもみんな真剣です。
音楽選択の皆さん。この直前に正式な発表があったにもかかわらず、もう一曲歌ってくれました。
美術選択者の一枚。集中していて、私は全く気付いてもらえず。
行ったタイミングが悪く、ほとんど片付けの時間となっていました。