祈りの意向
好きな聖人は？と問われれば、「アシジの聖フランシスコ」と答えています。中学生のころから聖フランシスコの映画や音楽、何冊もの書物に触れてきましたし、大学に入るころまではフランシスコ会（コンヴェンツアル会）の司祭になりたいと願ってもいました。残念ながら、司祭にはなれませんでしたが、今でもあこがれる聖人です。毎年、10月4日は、アシジの聖フランシスコ修道者の記念日です。よろこびと共に、フランシスコの生き方をもう一度振り返る大切な日となっているのです。今年は日曜日と重なります。教会歴のきまりとして、聖人の記念日と日曜日の典礼が重なった日は、主の日、または主日と呼ばれ、主キリストの復活を記念する根源の祝日と定められている、「主日」が優先されます。勿論、主日の典礼の後、聖フランシスコのためにも祈ります。ところで、聖ヨゼフ学園の生徒たちも毎日祈ります。朝は「主の祈り」「アヴェマリア」「栄唱」を唱え、聖歌を歌います。お昼は聖書の1節や、先生のお話を聞いた後、聖歌を聴きながら瞑想します。終礼では、一番最後に日直が「お祈りの意向」を唱え、「アヴェマリア」を捧げます。「お祈りの意向」は様々です。学年やクラスのためだったり、病気の友人のためだったり、世界の様々な出来事に対する祈りだったりします。ちなみに、日本のカトリック教会は、10月の1か月間、信徒が祈る意向として、医療や科学に携わる人々のためと定めています。コロナ禍の今、皆で祈りましょう。
2020年10月2日（金）聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸
トールペイントで描いてもらった聖フランシスコです。
聖フランシスコの精神を受けついでいくつかの修道会が創られました。中央はカプチン会のペトロ神父様、右はアトンメント会の平松神父様、修道服も少し違います。
