違うということ

 中学2年生の廊下に、音楽の課題とそのレポートが掲示されていました。My Favorite music ~お気に入りの楽曲紹介~とあり、その横には「素敵な紹介文を読んで、新しい音楽と出合おう♪」と書かれていました。自分の好きな音楽を、その魅力を紹介しながら、友達に紹介する。プレゼンテーションのスキルアップだけでなく、相互理解と新たな発見のために、とても魅力的なプログラムです。私が高校生になる時、音楽の先生が、「高校生になったら、今までとは違うジャンルの音楽に挑戦しなさい」と言われました。私は、それまでほとんど聞いたことがなかったジャズとクラッシック音楽を聴くことにしました。最初は全く興味もわかず、その良さも感じることはありませんでしたが、そのことを知った姉が、「クラッシック音楽のすべて24巻」をプレゼントしてくれました。(もちろんカセットテープでしたよ)音楽とは、「生活の中に響く、心地よい音」。毎日聴いているといつの間にか馴染んできました。音楽の細かい理解は別として、新たな出会いでした。同じジャンルの音楽や物語、似たようなファッションは、自分らしさを演出してくれる大切な要素ですし、安心して楽しめる宝物です。しかし、時々、いつもと違うもの、違う事柄に挑戦することも大切です。自分も知らない新たな世界に導いてくれるかもしれません。今の中学2年生は、どんな音楽を聴いているのでしょうか。ちなみに、私が中学生の頃は、吉田拓郎、井上陽水、かぐや姫でした。音楽は何年たっても、一瞬にしてそのころを思い出させてくれます。

2020年9月2日(水)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸

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生徒たちは、かわいいイラストなどを上手に描いて読みたくなるような工夫をしています。

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