慈しみ!

世界遺産となった長崎の出津教会は、およそ150年前にフランス人宣教師マルコ・マリ・ド・ロ神父によって建造されました。神父様は、貧しい村人のために農地の開拓や様々な産業振興、女子教育にも力を注がれました。出津教会から5分ほどのところに当時の資料を展示する「ド・ロ神父記念館」があります。20年ほど前から、高校の修学旅行で訪問する大切な祈りの場です。訪問するたびに一人のシスターが満面の笑顔で迎え入れてくれました。90歳を超えてなお現役、ド・ロ神父様がフランスから取り寄せたオルガンを伴奏して、生徒たちと一緒に聖歌を歌ってくれました。8月19日、101歳で神様のもとに召されました。シスターは9人兄弟の7番目、10歳の時にド・ロ神父様が創設した「聖ヨゼフ会」に入会し、数年後に修道女としての人生を歩むことになりました。慈愛に満ちた微笑みと、言葉の一つ一つにあふれる慈しみを修学旅行で訪れた生徒たちに残してくれました。シスター橋口のご冥福をお祈り申し上げます。ありがとうございました。

2020年8月26日(水)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸

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48回生の修学旅行で、オルガンを弾いて下さったシスター橋口。生徒のリクエストに合わせて聖歌を弾いてくれました。

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数年前から、シスター赤窄が伴奏とお話をしてくれます。毎回とても素敵なお話です。後ろの祭壇には信望愛の文字が見えます。

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