「奈々子に」
吉野弘さんの代表的な作品「奈々子に」を読んでの、感想を書いてもらいました。「宗教」、つまりキリスト教とは直接関係のない題材ですが、生徒たちが自由に、自分の考えを伝えることをテストで求めました。最後の部分で吉野さんはこう言います。「お前にあげたいものは 香りのよい健康と 勝ち取るにむずかしく はぐくむにむずかしい 自分を愛する心だ。」一人ひとりの輝くような生徒の文章は、採点を忘れ、思わず涙がこぼれそうな(決してオーバーな表現でなく)感じです。親への感謝だけでなく、これから自分を大切に生きていくことが、他者への愛に繋がっていくことを、一人ひとりが感じとってくれています。生徒の採点ができることは教師の秘かな特権!楽しい!生徒たちに感謝!
2020年8月4日(火)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸