教師になることと、教師であること
先週に引きつづき、宗教の時間に紹介した一冊の本。山本有三の「真実一路」です。実はこの本も、シスター渡辺和子さんつながりの一冊です。聖ヨゼフ学園に奉職した26年前の4月1日、新任研修の講師を担当して下さったシスターがこの本を紹介されました。幼い頃に兄弟を捨てた母が、何十年かぶりに再会した娘にこう言います。「女が母親になるのは何でもないことです。そんなことはどんな女にだってできることです。でも母親であることはなかなかできることではありません。 このことはよくよく思案してください」シスター渡辺は講話の最後にこう話されました。「教師になることは何でもないことです。大学で教職を取り、教員免許を持っていれば教員にはなれます。でも教師であることはなかなかできることではありません。」良い先生になること、良い先生であることは、日々の積み重ねと努力が必要になってきます。
今日は7月9日、アトンメントの聖母の日とされます。アトンメントの聖母の取次ぎを願って、良い先生になれますよう祈ります。アトンメントの聖母に関しては、18年度の7月9~11日の校長日記をご覧になっていただけると幸いです。
2020年7月9日(木)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸
赤いマントのマリア像、アトンメントの聖母の大きな特徴です。