薩埵峠
静岡県清水区由比町にある峠、歌川広重の「東海道五十三次 由比、薩埵峠」で有名です。するどく切り立った崖を歩く旅人と、右に見える富士山が印象的な一枚です。勿論、今でも切り立った山肌は健在です。国道一号線、東名高速道路、東海道新幹線が寄り添うように走っています。江戸(東京)に向かうためには、ここしかないという地理的な要因もあったのでしょう。由比と言えば桜エビとシラスで有名ですが、昔からビワの産地としてもよく知られています。10年ほど前、日本橋から京都まで、旧東海道を歩いた時に、急斜面の畑でビワを手入れをしている方を見ました。細い農道から、一枚の板を枝にかけてその上に立ち、摘果していました。身軽に作業をしておられましたが、皆さんご高齢の方ばかりでした。昨日、ビワが送られてきました。「今年で最後になるかもしれません。作る人がいなくなってしまいました」と、電話の向こうで送り主。長崎の茂木ビワと同じくらい大きくて美味しい、由比のビワです。後継者を求めるだけでなく、何か良い道はないものでしょうか。おいしい味を作るために、多くの苦労が積み重ねられてきたはずです。少子高齢化は切実な課題です。決してビワを食べたいだけではありません!
2020年6月9日(火)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸
一度はご覧になったことがあるかも。旧道はしっかり残っています。箱根に比べれば短いですが、難所です。
現在の薩埵峠です。ビワはこの斜面に作られています。
missionの達成者、高校1年のSさん。5品の料理とレシピ、一つの製作品を持って来てくれました。
受験の時にもらった御絵をコピーして、キーホルダーを作ってくれました。ドン・〇〇〇に売り込みに行こうかな!