オンライン授業 Wi-Fi
8年前、神奈川県内のインターアクトクラブの生徒を引率して、隣の韓国を訪問しました。ちょうど韓国の大統領が、竹島を電撃訪問した数日後のことでした。マスコミは連日のように日韓関係の悪化を報じていましたし、実際訪問することに不安を持っていた参加者や保護者もいました。3泊4日の研修中、2つの高校、2つのロータリクラブとの心温まる交流があり、一瞬たりとも嫌な思いを受けたことも感じたこともありませんでした。直接会って交流を深めることの大切さを改めて感じた研修でした。さらに、もう一点、大きな衝撃を受けたことを思い出します。国の政策として、ICTの強化に取り組んでいた韓国では、既に全国で無償のネット環境が完成していたということです。日本でも携帯電話からスマホに乗り換える人が増えてきたころでしたが、韓国では多くの方がスマートフォンを使いこなしていたのです。Wi-fiが無償で、しかも自由に使える環境がすでに完成し、生活の中にとけこんでいました。オンライン授業の配信で最も大切になってくるのがこのWi-fiです。安定しないと、すぐに凍り付いてしまいます。映像や音声が中断した時のことを考慮して、何人もの先生が、事前に動画を撮り、それを活用して授業を作っているのです。オンラインならではの面白さ、有効性も確かにありますが、作る教師の負担、また、タブレットを見つめ続ける生徒の負担、良いことと共に、考えていかなければいけないことも確かにあるようです。
2020年5月27日(水)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸
全ての教室のどこかに、Wi-Fiの機器が設置されています。
多くの生徒が同時に受信できるように、十分な容量を持っています。
授業再開に向けて、国際バカロレア教育担当の委員会が開かれました。オンラインでも後2人参加しています。
こちらは防災・防犯委員会のメンバーです。