大切な命を守るために
苦しい決断です。学園長神父様、小中高校長、事務局、事務所、教頭の会議の中で、最も優先すべき「生徒の命を守ること、働いている教職員の命を守ること、それは隣人の命を守ることに通じる」を基本として、4月19日までの休校を決定いたしました。横浜市、神奈川県、文科省、政府の発表を待つということも当然考えました。しかし、今一番必要としてされているのは、学校として子供たちの命をどう守るかです。学力の保証、心身の健康、これからも自宅で過ごさなければならない数週間をどう過ごしていくか、様々な問題があることは充分に理解しています。それでも優先すべきは、大切な命をどう守るかということです。繰り返し言ってきましたが、新型コロナウイルス感染症の脅威から自分の命を守るということが、他者の命を守るということに直結しているのです。小さいころから大好きだった志村けんさんが亡くなりました。人の死は、全ての人が同じ重さを持っていますが、どう受け止めるかは人によって違います。誰が悪いわけではありません。新型コロナウイルスの最も大きな脅威は、誰かに責任を求め始めるところにあるのかもしれません。今は皆が一つになって対応していかなけならないのです。分かち合い、助け合うことが大切なのです。学校からの発信は、明日以降もできるだけしていきたいと考えています。聖ヨゼフ学園の生徒として、皆さん一人ひとりがこの状況をしっかりと受け止め、なすべきことを実行していきましょう。
2020年3月30日(月)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸
学園の鐘楼です。毎日12時に鳴ります。一日も早くいつもの日々が来ることを願って!