マリア様
私が住む蕨市は、人口75,601人、市の面積は5,11平方キロメートル(全国792位の最下位)、人口密度は14794人(全国1位)、日本で最もコンパクトな市として有名なのです。少しでも隙間があれば家が建つか、駐車場になります。昨日の日曜日、新型コロナウイルスの感染拡大で家に待機する時間が長くなり、気分転換にと、車で10分ほどのところにあるグリーンセンターに行きました。屋外で広大な敷地を持つ公園ですから、感染のリスクは低いと考えました。いつもは駐車場に入るだけでも大変なのですが、昨日はほぼ一番乗り。というよりは誰もいないのです。公園の方に聞いたところ、「公園にある遊具は使用禁止、ミニSL(とても人気があり行列ができる)や温室展示はすべて閉鎖とのこと。それにしても人がいない。広い芝生や春の草花が歓迎してくれているのに。入り口付近で「椿」の展示と即売会が行われていました。他にお客様もいません。ゆっくりと鑑賞できました。数千もの種類があるとされる椿の中でも、特に人気の品種が並んでいます。そんな中で、見つけました。「マリア様」という品種の椿です。薄いピンクの小さな花はとても上品で美しい。名前負けしていません。残念ながら販売はしていませんでしたが、帰宅してネットで調べると、平戸にある「田平教会の信徒による品種改良」の云われが書いてありました。確かに、信者だからこその命名です。一般的には「聖母マリア」とか「マドンナ」になりそうですが、長崎の信者だと「マリア様」になりそうです。(勝手な決めつけ)一刻も早い、世界の安定と、新型コロナウイルスの感染が落ち着きますように、「マリア様」の取次ぎを願ってお祈りいたします。
2020年3月16日(月)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸
「マリア様」もネットで買える時代になりました。もちろん椿のマリア様です。
薄いピンクの花びらです。名前をつけた方の信仰が推量られます。