教育者の両手
毎週月曜日の午後は、学園長神父様をはじめ、小中高の校長、教頭、法人事務局長、事務長の7人が集まる運営会議があります。行事の確認や報告、情報交換や教育内容の学び、月に一回ですが聖書の分かち合いもあります。27日の会議の後、職員室経由で校長室に戻りました。ドアの取っ手のところに一枚のプリントが挟まれていました。南山大学にあるキリスト教教育センターが発行している「ディグニタス第44号」の記事のコピーでした。平松神父様からのプレゼントです。(時々あります。)記事の内容は、南山大学の講堂にある十字架のキリスト像の手の大きさが、左右で違うというものです。これは、ヘンリ・ナウエン著作の「放蕩息子の帰郷」の表紙に使われている絵と同じす。確かに左右の手の大きさ、描かれている質感が違います。記事を書いた神父様は「私見」と断りながらも「左手は力と厳しさがみなぎる父親の教育姿勢、右の手は、慈しむこと及び赦してくれる、安心させてくれる母親の優しい心の証です」とありました。まさに私たちが求められている、教育者の両手です。プリントをコピーして下さった神父様が、私たちに伝えたかった心だと思います。早速再コピーして、先生方に配りました。心新たに、気を引き締めながらも、温かくなった午後でした。
2020年1月29日(水)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸
私が不在だったので、プリントはこんな感じで挟まれていました。
図書館にあるナウエンの著作。この本は、数年前に学園事務長のS先生からの推薦で入りました。
右手と左手の違い、判りますか。
横になってしまいましたが、中学一年の担任T先生です。