足で稼ぐ男!
中学入試委員長のT先生。学校の授業が終わり、クラブ活動の指導を終えた後から、本業の入試委員の仕事が始まります。もちろん、もっと早くに学校を出て、会議や塾回りに出かけることもあります。さて、そんな中、昨日はIB教育のアドバイザーとしてお願いしている大学教授のO先生に、MYPの進捗状況を報告する日でした。担当者4人と私は、東京市ヶ谷の私学会館へ。いつもバイクで塾などを訪問しているT先生、この日も最寄りの駅にバイクを預けて駆けつけてくれました。約束の時間に2分ほど遅れてきたT先生、左足を引きずりながらこちらに向かってきます。誰もが思ったことは、「事故」、バイクで転んでしまったのではと心配しました。真面目な彼は、O先生を待たせてはいけないと、駅の階段を駆け上り、最後のところで躓いたそうです。幸いにもけがはなかったのですが、商売道具の靴がつま先のところからはがれてしまったのです。後ろ半分は大丈夫なのですが、普通に歩くと靴が大きな口を開けてしまうのです。修理することも、靴屋で買うこともできずに、足を引きずりながら電車に乗ってやってきました。日ごろから「足で稼ぐ男」の本領発揮です。笑っている私の横で、落ち込んでいるT先生。一方、国語科のT先生は、いつの間にかいなくなり、数分後には瞬間接着剤を事務局から拝借してきました。報告会の間にしっかりと補修できたT先生の革靴。臨機応変に事にあたり、問題解決をはかるIB教育の実践の場となりました。(ちょっと強引かな?)
2019年11月20日(水)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸
後ろ姿が寂しいT先生。「落ち込んでる」?
「落ち込んでる暇はない!」修理に専念するT先生です。
宗教科のO先生が、教皇来日特別掲示版を作ってくれました。