高い天井!
昨日の校長日記に、「病院ラジオ」のことを書きました。築地にある国立がん研究センター中央病院が舞台でした。今日の午前中、所用で数年ぶりに訪ねることになりました。私自身も20数年前に、セカンドオピニオンとしてお世話になり、数年前には家族の手術にも立ち会った病院です。いつもそうですが、とても混んでいます。患者の方はほとんどがんの方です。問診票を記入している間でも、隣から聞こえる話し声に、思わず緊張してしまいます。様々な癌があり、それぞれに厳しい現実と向きあいながら生きているのです。医師として勤務している知人に、「病院ラジオ」に出演していた方々の強さ、前向きな姿勢を伝えました。知人曰く「それくらいの強さが無いと、テレビには出れないよ。実際には、そんなに強くない人の方が多いかも。でもみんな治したいと思って必死だよ」って! 病と向き合っている人の前では、私の悩み何てほんとに小さなことだと実感します。がんセンターは、高い天井のエントランスが特徴です。病気で下を向きがちな人が、もう一度頑張ろうと高い天井を見上げることができますように。
2019年9月5日(木)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸