平和の尊さを

　私は、高校卒業まで長崎で過ごしました。本日8月9日は、長崎の原爆忌です。30数年前、ローマ教皇ヨハネ・パウロ二世が来日した時に、広島で「平和アピール」を宣言しました。「戦争は人間のしわざです。戦争は人間の生命の破壊です。戦争は死です。」しっかりとした日本語で、力強く宣言されました。長崎に落とされた原爆は、長い迫害の末に信仰の自由を勝ち取った浦上教会のほぼ真上で炸裂しました。犠牲となった長崎市民の中には、8000人を超える多くのカトリック信徒も含まれていました。原爆死者合同葬の中で、信徒代表として永井隆博士は弔辞を読み上げました。聖母マリアに奉げられた浦上教会の信徒への弔辞でした。篤い信仰者であった永井博士の弔辞は様々な議論を呼びました。原爆に対する人々の思いはとても複雑です。現代に生きる私たちも、様々な思いを胸に温めて、未来の平和のために祈りたいと思います。

＊8月15日まで、夏季休暇のために校長日記はお休みです。明日10日は、市立大学で、11日は、鶴見大学で公私合同学校説明会が開催されます。高校受験をお考えの皆さん、是非、聖ヨゼフ学園のブースにお立ち寄りください。

2019年8月9日（金）聖ヨゼフ学園中学・高等学校　校長　清水勝幸