消せないフェイスブック
大学時代の恩師が、難病指定のALSで亡くなって4年が過ぎます。私のフェイスブックには「今日はJ・ディーリーさんの誕生日です。お祝いのメッセージを送りましょう」と連絡が来ます。亡くなっても消すことのできないフェイスブックには、今でも多くの人たちのメッセージが送られてきています。司祭として、大学教授として、日米両国の手話の達人として、刑務所のチャプレンとして、カトリックの信仰を身をもって示された方でした。闘病の中、小さな机で捧げたミサは忘れることができません。今頃は、きっと天国の神様のもとで元気いっぱいに過ごされていると思います。最後の地、御殿場の神山復生病院を選ばれたのも、常に弱い人に寄り添う神父様の人柄のような気がします。お墓もハンセン病で苦しまれた方々と共にその名前が刻まれていました。78歳の誕生日おめでとう。
J・ディーリー神父様は、オブレート会の司祭。上智大学や筑波大学で教鞭をとりながら、手話の先生として活躍されました。
2019年4月17日(水)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸
五島列島の大瀬崎灯台からの一枚。幼いころから、こんな風景を見ると「神様がいる」と思っていました。