聖ボナヴェントゥーラ

 私は通勤に京浜東北線を利用しています。埼玉県の蕨から鶴見まで25駅、その途中に「王子」という駅があります。駅の西側には、徳川吉宗の時代から桜の名所として、現在は桜と紫陽花の名所として「飛鳥山公園」があります。今の時期は満開の桜、6月には、雨に濡れた紫陽花を楽しむことができます。この飛鳥山公園の隣に昭和30年ころまで近所の子供たちが「カトリック」と呼んでいた空き地があったそうです。現在は新一万円札の肖像に選ばれた、「渋沢栄一資料館」などいくつかの博物館が建っている場所です。明治期は渋沢栄一の私邸として、その後様々な変遷を経て、アウシュビッツの聖人、聖コルベ神父で知られているコンヴェンツアル聖フランシスコ修道会の司祭養成機関「聖ボナヴェントゥーラ大神学校」がありました。やがて東京都の公園拡張計画によって東村山市に移転しました。実業家渋沢栄一は、特にカトリック教会を援助したわけではなく、様々な文化事業や新興産業を援助しました。一万円札で有名になり、飛鳥山公園を訪れる人が増えそうですが、カトリックの司祭を目指した若者たちが、勉強や信仰生活に真剣に取り組んだ場所ということを思い出していただけると嬉しいです。*聖ボナヴェントゥーラはフランシスコ会の神学者

2019年4月12日(金)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸 

*明日の10時から「中学校 学校説明会」があります。共学化、国際バカロレア教育(MYP)の進捗状況や、10の学習者像を体験する「インクワイアリーカフェ」も予定しています。(2月のインクワイアリーカフェに続く第二弾)楽しく学ぶため、頭の柔軟体操です。

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聖コルベ神父と共に来日、飛鳥山での生活も経験したゼノ修道士。右横は4月退位される今上天皇。

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中学二年生の修養会を指導していただくのは、コンヴェンツアル聖フランシスコ会管区長の竹内神父さま。

大神学校は、飛鳥山から東村山、そして今は練馬区関町に移転しました。

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