違いを受け入れる
今、教育の場で求められていることは、「多様な価値観を受け入れて、共に新しい未来を築いていける力を身につけること」です。しかし、知らないうちに同じような価値観の友人と行動を共にすることも多く、無意識のうちに避けている自分がいます。同じ価値観の人といると安心できますし、話題も共通で楽しいことも多いのは事実です。しかし、あえて違う価値観の人の話を聞いてみたり、本を読んだりすると今までにない新しい世界と出合うことがあります。クリスマスのプレゼピオ(馬小屋)の中にいる3人の占星学者、肌の色も、年齢も違う3人が、どのようにして幼子イエスのもとに集結したのでしょうか。ヨーロッパ、アフリカ、アジアの出身を思わせるような3人の姿、そこに大きな意味があります。自分と違う価値観の人と出会うことは、自分を豊かにする大きなチャンスかもしれません。多様な価値観に触れ、成長していく自分を意識できるゆとりを身につけたいとおもいます。
2018年12月14日(金)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸
壮年 バルターザール。
老年 ガスパール。
青年 メルキオール。
違う世界の人々が、厩のイエスのもとに集う喜び!