馬小屋のイエス様
高校生から、「先生、イエス様はこんなに早く生まれたのですか」との指摘。確かに、イエス・キリストの誕生は12月25日です。もともと馬小屋の起源は、800年ほど前のイタリアで、アシジの聖フランシスコによって始められたと言われています。救い主の誕生を待ち望む人々は、ツリーや馬小屋(最近はプレゼピオとも言われます)を少しづつ準備しました。私が調べた限りでは、典礼的な細かな規定はないと思いますが、クリスマスに向けて心の準備と共に少しづつ設置するのが理想です。しかし、学校や幼稚園などでは、20日頃には冬休みに入ってしまいますので、24日の夜に生まれる設定では、一度もイエス様を見ることなしに、クリスマスが過ぎていきます。もっと別の角度で見ると、イエス様以上にいてはいけないのが3人の博士です。イエスが生まれた後に訪れるわけですから、1月の公現(1月6日)に設置となります。馬小屋の始まりは、どんな人にもイエスの誕生の喜びを伝えたいとの思いですから、学校では数年前から、予定よりもちょっとだけ早く生まれたイエス様が、飼い葉おけにいるわけです。
2018年12月10日(月)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸
待降節第2週です。2本目のローソクに火が灯されます。
中高のプレゼピオ。馬小屋は用務の方の手作り、彩色は48回生の有志が冬休み返上で仕上げました。
小学校のプレゼピオ。木像は経年による色の変化が素敵です。