歳のせい?
来月、誕生日を迎えると58歳になります。気持ちは18歳のままですが、年齢とともに弱くなるものがあります。視力、聴力、記憶力、判断力。筋力はもちろん持久力も衰えてきました。中でも一番弱くなったのが涙腺。何かあるとすぐにあふれてしまいます。今日の午前中、理科の幸田先生が一冊の本を持って来てくれました。「先日、校長日記に書いていらしたから、持ってきました。持つべき人が持っていたほうがいいと思って」。それは長崎の原爆で亡くなった弟を背負って立っていた「焼き場で順番を待つ少年」が収録されている、ジョーオダネル氏の「トランクの中の日本」(小学館)でした。戦後、ホワイトハウスの専属カメラマンとして活躍された彼のファーストネームはジョゼフです。だからというわけではありませんが、写真集を通してオダネルさんの人柄がにじみ出て、涙なしでは読めません。敗戦国の日本に対しても、尊敬と愛のある優しい目線で見つめています。図書館にも一冊あります。生徒の皆さんぜひ手に取ってみてください。
2018年8月30日(木)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸
また、横になってしまいました。大きな写真集です。