御朱印帳
今静かな御朱印帳ブームだそうです。お寺や神社にお参りすると、200円~500円で手書きの御朱印がいただけます。老若男女多くの方々が御朱印を求めて寺社仏閣に詣でているとのこと。ある神社の御朱印の説明にこう書いてありました。「御朱印は大神の御神徳に深く由来するものですので記念スタンプなどと混同することなく、大切に扱っていただきますようお願いいたします。」 カトリック教会でも、スペインからポルトガルにかけてのサンティアゴ巡礼におけるスタンプがあり、わが故郷五島列島にも「五島巡礼手帳」なるものがあります。全ての教会の入り口に素敵なスタンプが置かれ、巡礼者の多くはスタンプを押しているようです。以前、出会ったガイドさんは、「教会に入ったら、スタンプではなくお祈りをして下さい。そして帰りにスタンプをどうぞ」と呼びかけておりました。私たちは、集めるものがあるとつい夢中になるようです。しかし、御朱印やスタンプがきっかけとなって、寺社や教会を訪れる人が多くなれば、それはそれでありかも。不謹慎でしょうか。日本の教会にも記念スタンプを置いてみてはいかがでしょうか。(日本にも素敵な教会がいっぱいあります。スタンプは無くても、どうぞ訪ねて下さい。)
2018年5月16日(水)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸
武蔵一宮「大宮氷川神社」の御朱印。書く人によって文字が違います。その字にこだわる人もいます。
五島巡礼マップ。五島列島だけで53の教会と2つの元教会があります。
巡礼マップの説明書。「巡礼は本来、自らの人生を巡礼と捉え、過去・現在を省み、これからの歩みを眺め見る行為です。」深いです。