スマート

　私の体型のことではありません。昨日の電車の中で、声をかけてくれた方のことです。昨日は少し早めに学校を出ました。京浜東北線に乗って鶴見駅を出た直後、一人の男性が立ち上がり、「ごめんなさい、どうぞ」と、私に席を代わってくれました。正確には、次の川崎駅で乗り換えるために丁寧にお断りいたしました。「そんなに疲れて見えたのか、人生の先輩に見られたのか」と複雑な気持ちでしたが、嫌な気持ちではありませんでした。所用の後、東京駅から再び電車に乗りました。すると目の前にいた2人の外国からの観光客が、都内の路線図を見ていました。それほど珍しい事でもないので、いつものように普通に立っておりました。数分もしない頃、目の前に座っていた方と目が合いました。すると、ニコッと笑い席を立ち、席を譲ってくれたのです。一日に2回も、しかも続けて！二人とも、とても自然でスマートでした。お礼に「どこまで行かれますか」と尋ねました。路線図を見ながら困っているようでしたので。高田馬場には乗り換えが必要だということを、スマートではない片言英語で伝え、喜んでいただきました。気持ちの良い一日でした。

2018年3月29日（木）聖ヨゼフ学園中学・高等学校　校長　清水勝幸