キリシタン大名 高山右近
2月3日は、福者ユスト高山右近殉教者の記念日です。1552年、摂津の国(現在の大阪府の一部)に生まれ、11歳で家族とともにカトリックの洗礼を受けました。後に高槻城の城主となり、織田信長、豊臣秀吉の重臣として活躍しました。一方で宣教師を助けながら領内で福音宣教を積極的に進め、様々な慈悲の業にも力を尽くしました。1587年の伴天連追放令に伴い、豊臣秀吉から棄教を命じられたにもかかわらず、それには応じませんでした。結果、大名の地位を追われて加賀前田家に保護されました。1614年幕府の禁教令によりマニラに追放され、翌年2月3日に同地で逝去しました。63年の人生の中で、28年間を信仰のためにあえて厳しい道を選ばれました。全ての地位や名誉を信仰のために捨てた彼の生き方は、私たちの思いを超える大きな神のしるしです。
2018年2月3日(土)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸
大好きな古巣薫神父様の「ユスト 高山右近 いま、降りていく人へ」(ドン・ボスコ社)
列福記念に出版された歴史・人物ガイド(ドン・ボスコ社) どちらもお薦めです。