一人ひとりを大切に
わたしたち教員にとって、入学試験はとても大切な出会いの時です。子供たちが真剣であればあるほど、私たちも気を引き締めて臨まなくてはなりません。ただ、私たちの緊張が受験生や保護者の方に伝わってしまうと、実力を十分に発揮できないこともありますから、なるべく自然体で対応するように気をつけます。そんな時大切な役割を果たしてくれるのが、お手伝いの高校3年生です。毎年、受験前日の会場設営は中学3年生、当日の受付接待は高校3年生がお手伝いしてくれます。どちらも自慢の生徒たちです。笑顔を絶やすことなく、進んで手伝ってくれますし、教員の緊張感と受験生の緊張感を上手に緩和してくれます。6年前に緊張の面持ちで試験を受けに来た子供たちが、こんなに立派に成長しました。今日は、受験生を迎えながら、お手伝いの生徒の成長を秘かに喜ぶ一日です。
2018年2月1日(木)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸