死者の日

 昨日のタイトルが死者の月、今日が死者の日と、「死」が二日続きました。日本の学校には「死」というものをしっかりと教える授業がありません。正確に言うとカリキュラムとして「死」を教えることが設定されていません。「よく生きる」ということは、多くの科目で、あるいは教育活動全体で目指しているのですが、具体的な「死」については避ける傾向にあります。私が学生の頃、大学にアルフォンス・デーケンというドイツ人の神父様がいました。死の哲学を略して「死哲」のデーケンと呼ばれていました。死について様々なアプローチを試み、「生と死を考える会」というグループを立ち上げて、人の死を真正面から見つめた先生です。と同時に必ずユーモアについても語る人でした。死の宣告を受けた人が、残りの人生をどう生きていくか。大切な人の死をどう受け止めていくか。元気な今だからこそ、死についてしっかりと学び、命の尊さを認識しなければならないのです。学園のミサは6日の月曜日に捧げられますが、今日の早朝ミサの中で平松神父様とともに児童・生徒・教職員でお祈りいたしました。

2017年11月2日(木)聖ヨゼフ学園中学・高等学校 校長 清水勝幸

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昨年の追悼ミサ。生徒代表、教育後援会、父母の会、同窓会からお花が奉納されます。

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