死者の月

 11月は「死者の月」と呼ばれ、すべての亡くなられた方々のために祈る習慣があります。特に11月2日は「死者の日」とされ、世界中のカトリック教会で、死者のためのミサが捧げられます。聖ヨゼフ学園中学・高等学校でも、創立以来毎年ミサを捧げてまいりました。この一年間にお亡くなりになられた学園関係者、生徒のご家族や教職員の家族、旧職員や同窓会の方々のお名前を奉納し、お祈りします。私が聖ヨゼフ学園に赴任して20数年になりますが、最も悲しい出来事として卒業生の死があります。長い闘病生活をおくられた方、不慮の事故によって神様のもとに召された方。共通して言えるのはみんな素晴らしい生徒だったということです。生きていればもっといろんなことに挑戦して、充実した人生をおくっていたことでしょう。今は神様のもとで、私たちを見守ってくれていると信じます。私の大好きな作家でカトリックの信者であった遠藤周作さんは、生前に死について奥さまにこう述べておられたそうです。「死ぬって怖くないな、だってもうすぐ大好きな母親や兄貴に会えるじゃないか」(講演会でのメッセージ)いつか天国で再会する時、「よく頑張ったね」ってお互いに言えると良いな~。

2017年11月1日(水)聖ヨゼフ学園中学・高津学校 校長 清水勝幸

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美しい花は、かるい綿毛となって次の世代に引き継がれます。(近所の公園で)

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